2019.02.07

FCL勉強会003 サッカーを「教える」とはどういうことかを考える~促発身体知を基に~

第3回目の「FCL勉強会」を開催させて頂きます。
座学など必要ない。
とにかく現場だ。
と言われることがあります。
では、その根拠は何でしょうか。
むしろ、そういうことを言う方の「学び」とは何を意味するのでしょうか。
学びとはすなわち「経験」であり、経験とは「出会いによる変容」です。
座学とは、言葉や知識、対話による「学び」であるわけです。
必要あるないの話ではないのです。
FCLでは、言葉や知識・対話による、指導者の学びを非常に大切な営みであると考えています。
第3回FCL勉強会
さて、第3回目のFCL勉強会も引き続き「スポーツ運動学」のご専門家をお招きして行います。
今回は「促発身体知」について深めていく勉強会になります。
以下、講師からの案内です。
【サッカーをどのように教えることが効果的なのでしょうか。また,そもそも教えるとはどのようなことなのでしょうか。近年,教えないことが良い指導という風潮もあります。もちろん,指導では時に教えないことも必要かもしれません。しかし,何も教えないことが良いというのであれば,指導者は必要ないことになります。これでは指導者が指導者自身の存在価値を否定することになってしまいます。たとえば,500円を渡して「300円まではお菓子に使っていいよ」と子どもに話した場合,その子どもは足し算と引き算をすることができなければ買い物をすることができません。サッカーも同様であり,選手にボールを渡して「敵のゴールにボールを入れればいいんだよ」と話したとしても,選手が情況に応じてボールを止める,蹴る,運ぶといった動きができなければ課題を解決することはできません。私たち指導者は,どのように指導をして選手の競技力を向上させ,チームを向上させればよいのでしょうか。スポーツ運動学という学問から,このような問題を一緒に考えたいと思っています。】
指導論や戦術論を語る人の多くが、「教える」とは何か、ということについて論じていません。
また、寺田氏の言うように「教えない」ことが良い指導であれば、指導者の存在価値はありません。
「教える」ということについて深めてみませんか?
むしろ、それなくして「教える」ことは、少しだけ軽率な気もします。
スポーツ運動学を専門家から学べる機会は滅多にありません。
特に、スポーツ運動学の中でもサッカーを専門としていらっしゃる方から学べる機会は本当に貴重です。
そしてスポーツ運動学を学ぶことで、おそらく大きく皆様の「サッカー指導観」も変化すると思います。
感度の良い指導者の皆様とお会いできることを楽しみにしております。
題目・内容
サッカーを「教える」とはどういうことかを考える~促発身体知を基に~
講師
寺田進志
・学位・称号/取得機関/取得年
博士(コーチング学)/筑波大学/2017年
修士(体育学)/筑波大学/2012年
・職歴
埼玉大学非常勤講師,新潟医療福祉大学健康科学部健康スポーツ学科助教
・研究領域
スポーツ運動学 サッカー コーチング
・サッカー指導歴 8年
主な指導チーム
茨城県立並木中等教育学校,つくばFC,FCジュネス,アセノSC,筑波大学蹴球部(幼稚園児から大学生まで指導)
・研究業績
〈学会発表〉
寺田進志:サッカー選手のパスの知における体感身体知の分析.第28回日本スポーツ運動学会大会、茨城、2015年3月.
寺田進志:サッカーにおけるパスの出し手の動感に関する考察.日本フットボール学会第12回大会、東京、2014年8月.
寺田進志:サッカーにおける競技力の現れとしての「ボールを蹴る」.第27回日本スポーツ運動学会大会、高知、2014年3月.
寺田進志:サッカー選手のポジショニングに関する身体知について.第25回日本スポーツ運動学会大会、福岡、2012年3月.
こちらから、論文をご覧頂けます。
日時・会場
3月2日土曜日 16時15分~17時50分
※16時5分から受け付け開始
みんなの会議室 代々木第1
〒1510051 東京都 渋谷区 千駄ヶ谷 5-14-10 新宿明治通りビル 6階
地図
https://www.google.com/maps?q=35.684515,139.704121
受講費
4,320円(税込み)
定員
約20名
※定員に達し次第締め切ります。
お申込み
①氏名
②よみがな
③住所
④電話番号
⑤メールアドレス
⑥ご職業
⑦領収書の有無(必要な方は宛名もご記入ください)
を明記の上、info@fcl-education.comまでご連絡ください。
・当日の情報
・受講料振込み先(銀行振り込み)
・注意事項・キャンセルポリシー
をご返信致します。なお、お席の確保はご入金確認後になりますのでご注意ください。
それでは、皆様の参加をお待ちしております。