ポジショナルサッカーにおけるセンターバックの重要性

サッカーは常に時代により進化し続けており、現在のサッカーもたった10年前と比べても大きく変化をしています。

中でもポジショナルサッカーにおけるディフェンスラインからの「前進」は不可欠となっています。

10〜20年前まではロングボール主体のサッカーを要するクラブはまだ多く、ポジショニングサッカーもアヤックス、FCバルセロナを除いてはそれほど浸透されてはいませんでした。

現在ではポジショナルサッカーをプレーモデルにおき、主導権を握り合うというシーンが終始続くような時代になってきています。

中でもディフェンスラインからのビルドアップ・前進に全盛期からコンセプトを入れ込んだペップ・グアルディオラ監督(現マンチェスター・シティ監督)はセンターバックの重要性をコンセプトとして掲げています。

今回ポジショナルサッカーにおいて、センターバックにどのような能力が求められるのかを述べていきます。

状況判断・戦術理解度

まずどこのポジションに対してもポゼッションサッカーにおいて求められるスキルが「戦術的コンセプトの理解度」です。

センターバックであれば、カバーリング、アプローチ、ライン統率などの守備の戦術的コンセプトはもちろん、現代サッカーではビルドアップにおける攻撃的戦術の理解度と、それを実行できるパス(短距離・中距離・長距離)とコントロール、運ぶドリブルの技術レベルの質も要求されます。

攻撃的戦術については相手のFWの前線からのプレッシャーの状況に応じて対応・判断しなければならないため非常にインテリジェンスな知性が必要とされています。

相手のFWが1枚でプレスにきている時の前進、相手が2枚で同数にてプレスにきている時の前進方法などその時の状況に応じて柔軟に変更しなければなりません。

運ぶドリブルでの前進

上記にて説明した通り、運ぶドリブルでの前進はポジショナルサッカーには必要な戦術的項目です。数的優位でディフェンスラインでボールを動かしている時の前進ではセンターバックが運びながら前進し、相手の陣地に侵入し、前線に攻撃の人数をかけていくことが重要です。

現代サッカーではいつ、運んで、いつパスでボールを送るかという部分まで求められるようになっています。

皆さんご存知の通りFCバルセロナのコンセプトではよく使用される戦術であり、ピケを始めマスチェラーノ、ウンティティなど多くの選手が前進のためのドリブルを使用します。

ニコラス・オタメンディ

現在マンチェスター・シティのジョゼップ・グアルディオラ監督のもとで大活躍しているセンターバックがアルゼンチン代表のニコラス・オタメンディです。

元々ポルトガルのFCポルトから欧州キャリアをスタートし、バレンシアなどでも活躍していた選手だが、2016シーズンからグアルディオラのコンセプトに変化した時にプレースタイルの変化が見受けられ急成長した選手の一人で、以前は対人プレーの評価が高くビルドアップにおいては苦手なイメージが強かった選手だが現在は上記のコンセプトをよく理解し、最終ラインから前進のための運ぶドリブル、パスをピッチで披露しマンチェスター・シティの重要選手となっています。

元々持っていた対人の強さ・カバーリングレベルは相手チームのカウンター、ロングボール、くさびのボールをシャットアウトし、攻撃時にはチームの起点となる。

オタメンディの変化はフィジカルのみではなく、「頭脳」=「戦術理解」がいかに攻撃時・守備時でセンターバックに必要かを感じる変化でした。

今後のオタメンディのプレーに注目してください。

こちらの動画が参考になりますので、ご覧ください。

執筆者
Football Coaching Laboratory

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